今回は蒲原宿・由比宿・興津宿・江尻宿・府中宿を巡っていきます。
最後まで読んでいただけると幸いです。
15.蒲原宿
日本橋から15番目の宿場町、蒲原宿です。
「かんばらじゅく」と読みます。
吉原宿から約2里30丁(約11km)です。
静岡県静岡市清水区に所在しています。
富士川を越えて蒲原宿に入ります。
原、吉原、蒲原と「原」が続くので覚えやすいですね。
旧東海道の道筋です。
古い家屋などが連なっていて、面影を感じさせてくれます。
蒲原宿の東木戸跡です。
木戸とは、宿場の端を示すものです。
木戸と木戸の間が宿場町の範囲とされていました。
16.由比宿
日本橋から16番目の宿場町、由比宿です。
蒲原宿から約1里(約4km)ほどです。
静岡県静岡市清水区に所在しています。
東海道廣重美術館です。
東海道五十三次の浮世絵を描いた歌川広重の作品が展示されている美術館です。
由比本陣公園です。
本陣の様子を再現した風情のある作りになっています。
先ほどの東海道廣重美術館もこの公園の中にあります。
薩埵峠
由比宿を抜けると、東海道の難所の一つでもある薩埵峠に入ります。
ここは絶好のビュースポットとしても知られており、堂々とした富士山の姿や、眼下に広がる駿河湾などを眺めることができます。
(由比の浮世絵に描かれているのも薩埵峠から見た富士山です。)
この薩埵峠には別日に訪れていますので、その様子はこちらの記事をご覧ください。
17.興津宿
日本橋から17番目の宿場町、興津宿です。
由比宿から約2里12丁(約9km)ほどです。
静岡県静岡市清水区に所在しています。
現在の国道1号線沿い、JR東海道本線の興津駅近くの辺りが、興津宿のあった場所とされています。
付近には商店などが連なっています。
脇本陣跡です。
この脇本陣跡にある水口屋というのは元旅館であり、現在では興津宿や水口屋の歴史を伝えるギャラリーとなっています。
18.江尻宿
日本橋から18番目の宿場町、江尻宿です。
興津宿から約1里3丁(約4km)ほどです。
静岡県静岡市清水区に所在しています。
江尻宿はJR東海道本線の清水駅、もしくは静岡鉄道の新清水駅近く、清水の中心市街地のあたりにあったとされています。
静岡市と合併する前は清水市という自治体があり、その中心部でした。
旧東海道の道筋です。
タイル貼りで整備されたちょっとした商店街になっています。
旧東海道の沿道にある魚町稲荷神社です。
この神社は日本のサッカー発祥の地としても知られており、清水エスパルスの選手たちも毎年ここに参拝するそうです。
19.府中宿
日本橋から19番目の宿場町、府中宿です。
江尻宿から約2里29丁(約11km)ほどです。
静岡県静岡市葵区に所在しています。
府中宿は現在のJR静岡駅近く、静岡市中心部に位置していました。
この付近は駿府城の城下町でもあり、宿場はその城下町の一部でもありました。
現在のこの付近は商業施設などが集中する繁華街となっています。
沿道にはこのように東海道五十三次の浮世絵が設置されています。
この府中宿のものだけでなく、全ての東海道五十三次の浮世絵が揃っています。
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