僕は今まで骨伝導イヤホンというものにどうも苦手意識を持っていました。
家電量販店に置いてある試聴サンプルを何度か試してみましたが、あの骨伝導イヤホン独特の振動がどうにもムズムズして気持ち悪くて、僕には受け付けませんでした。
それから骨伝導イヤホンは全くチェックしてなかったのですが、どうやらShokzの骨伝導イヤホンが高品質で評判だと風のうわさで知りました。
家電量販店の店頭でShokzの試聴サンプルが置いてあったので試してみたら、あの独特の気持ち悪い振動があまり感じられず、また音質もクリアで「これなら使えそう」と思いました。
ちょうど耳があまり痛くならないイヤホンを探していたところだったので、このOpenRunを購入してしまいました。
それから1ヶ月ほど使用してみましたが、快適そのもので音楽もほどよく楽しめるイヤホンだと感じました。
使用していく中で思ったことを、これからつらつらとレビューしていこうと思います。
購入を検討している方は、参考になれば嬉しいです。
Shokz OpenRunの概要
Shokz OpenRunの主な仕様は以下の通りです。
同梱物は本体と専用充電ケーブル、取扱説明書・製品保証書の他に、持ち運び用のポーチが付属しています。
こちらが本体です。
僕が購入したのはブルーエクリプスですが、青と紺のツートンカラーになっています。
耳にかけて装着し、先端部分をこめかみに当てるとこで音声を聞くことができます。
つけ心地は非常に軽く、ときどき着けていることを忘れてしまうくらいです。
こめかみに当たる部分はシリコン素材となっていて、柔らかいタッチになっています。
こちらのボタンで再生/一時停止のコントロールができます。
手が伸ばしやすい場所にあるので、とっさに音楽を止めたいときなど非常に便利です。
左側のボタンで電源のON/OFFと音量の調節ができます。
右側は専用のマグネット端子の充電口です。
Shokz OpenRunのオススメなところ
実際にShokz OpenRunを使用してみて感じた、オススメなポイントはこちらです。
以下詳しく解説していきます。
つけ心地が軽く、耳が痛くならない
つけ心地は非常に軽く、ときどき着けていることを忘れるくらいです。
本体重量が軽く、両耳にかけて支える形になるので安定しているからかと思います。
カナル型イヤホンを長時間着けていると耳が痛くなったりするときがありますが、OpenRunでは耳が痛くなることはありません。
周囲の音を聴き取れる
耳を塞がないので当たり前ですが、音楽を聴きながら周囲の音も聞き取ることができます。
ワイヤレスイヤホンの外音取り込みのようにマイクを通した音ではなく自然の音なので、違和感なく聞こえます。
また、人と会話をするときなどは本体横のボタンで簡単に一時停止できるので、非常に手軽です。
長時間聴いていても聴き疲れしない
音質としては非常にあっさりしているので、長時間聴いていても聴き疲れしません。
低音が抑えめなので、音楽をガンガン聴くというよりはさらっと聞き流すのに向いている音質です。
本体の軽い装着感と相まって、ずっと着けていられるイヤホンです。
ボーカルなどの中音域が非常にクリア
これが僕自身一番びっくりしたことですが、ボーカルなどの中音域が非常にクリアに聞こえます。
聞こえ方としてはカナル型イヤホンなどと遜色ない感覚です。
ラジオやポッドキャストなどを中心に聴く方であれば違和感なくなじめるかと思います。
音楽でもボーカルの他、ギター、ピアノ、シンセ、スネアドラムなどは気持ちよく鳴ってくれて、しっかり音楽を楽しめます。
ちなみにロックなどを聴いていると、スネアドラムが鳴るのに合わせてちょっと強めの振動がくるので、それはそれでノレて楽しいです。
充電がマグネット式で非常に楽
充電するときは専用のマグネット端子を使用するのですが、これが非常に楽なんです。
近づければ勝手にくっついてくれるので、デスクの上などにコードを備え付けておけばいつでも気軽に充電できます。
コード長が約50cmと短めなのが玉にキズですが…。
Shokz OpenRunのイマイチなところ
実際にShokz OpenRunを使用してみて感じた、イマイチなポイントはこちらです。
以下詳しく解説していきます。
低音域が弱い
骨伝導イヤホンの特性上仕方ない部分ですが、カナル型イヤホンなどと比べて低音域は弱いです。
低音をガンガンにして聴きたいという方にはこのイヤホンは向いていないと思います。
ただ、低音が全く聞こえないわけではなく、ベースラインなども意識すれば聴き取れる程度には鳴っています。
低音が弱いからこそ長時間聴いていても聴き疲れしない音質に仕上がっているのだと思います。
騒音の大きい場所ではほとんど音楽が聴こえない
耳を塞がないということは、外の音がダイレクトに入ってくるということです。
よって、騒音の大きい場所(地下鉄の車内・交通量の多い道路沿い・人混みの中etc)ではほとんど音楽が聞こえなくなってしまいます。
これらの場所で使用するときはノイズキャンセリング機能付きのワイヤレスイヤホンを使用するか、大人しく使用をやめた方が良いでしょう。
充電するには専用の端子が必要
先ほどは長所として専用のマグネット端子が使いやすいと書きましたが、逆に言えば専用端子なので汎用性がありません。
旅行先などに持っていくときは普段のLightningやUSB-Cのコードの他に、OpenRun用のコードも持っていかなければならず、荷物が増えます。
日常使いには何の問題もありませんが、旅行のお供にと考えている方は少し注意が必要です。
フードなどに当たる
OpenRunを装着すると後頭部の方にループ部分が飛び出す形になりますが、これが時々フードなどに当たって邪魔になります。
寒くなってきて厚手の服装になったときに使おうとするときは注意が必要です。
ちなみにフードに当たって邪魔なときは、装着位置をループ部分が上を向くようにずらすと解決できることが多いです。
マスクを付け外しする時に面倒
このご時世マスクはまだまだ欠かせませんが、マスクをしながらOpenRunを装着するとちょっとした不便があります。
OpenRunのこめかみに当たる部分がマスクの耳かけひもの内側に入るので、そのままマスクを外そうとすると本体に引っかかります。
忘れたころにやってしまいがちなので、些細なことですが若干イラっとします。
OpenRun Proとの比較
僕がOpenRunを購入したときに、上位機種であるOpenRun Proと店頭で何度も聴き比べながら検討しました。
その中で感じた両機種の違いと、最終的に僕がOpenRunの方を購入した決め手を書いていきます。
低音域はOpenRun Proの方が強い
OpenRun Proは骨伝導イヤホン最強の低音と謳っているように、確かに低音の迫力はOpenRun Proの方が強いです。
しかし、それでもカナル型イヤホンの低音には及びませんし、低音を強めたことで中音域がややこもって聴こえました。
中音域はOpenRunの方がクリア
中音域、つまりボーカルなどの音域では下位機種のOpenRunの方がクリアに感じました。
上でも書いていますが、OpenRun Proは中音域がややこもって聴こえます。
正直、低音が少し強いくらいのOpenRun Proを買うよりは、中音域がしっかり聴こえるOpenRunを買ったほうが満足度は高い気がします。
装着感はOpenRun Proの方が心地よい
重量などは両機種ともほとんど違いがなく、軽くて快適な装着感です。
ですが実はOpenRunとOpenRun Proではこめかみに当たる部分の材質が違います。
OpenRunはシリコン素材なのに対して、OpenRun Proはサラサラしたプラスチック素材です。
肌に当たる感じはOpenRun Proの方がサラッとしていて心地よく、逆にOpenRunの方は肌に吸い付く感じがします。
最終的に僕はOpenRunの方を買いましたが、この装着感の点で最後まで迷いました。
振動はOpenRunの方が抑えめ
OpenRun Proは低音を強化した結果でしょうが、骨伝導の振動がOpenRunより強く感じます。
そもそも骨伝導の振動に苦手意識を持っていた僕ですので、これは少し厳しい部分でした。
OpenRunの方が振動が抑えめになっていて、音量を上げすぎなければ振動を不快に感じることはありません。
最終的にOpenRunの方を購入した理由
OpenRun Proと比較検討して、僕が最終的に下位機種であるOpenRunの方を購入した理由をまとめます。
また、OpenRunの方がオススメな人、OpenRun Proの方がオススメな人の条件をまとめます。
まとめ
今回はShokzのOpenRunについて紹介させていただきました。
骨伝導イヤホンという先入観にとらわれていると、その音質の良さに驚きます。
装着感が非常に軽いので、まさに生活になじむイヤホンといえます。
僕のように骨伝導イヤホンに苦手意識を持っている方も、ぜひ一度試してみてください。
以上です。
最後までお読みいただきありがとうございました!
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